【2月3日 AFP】フランスの首都パリ北郊サンドニ(Saint-Denis)にあるサンドニ大聖堂(Basilica of Saint-Denis)で、ステンドグラスに12世紀の輝きを取り戻すため、熟練のガラス職人たちが修復作業を行っている。サンドニ大聖堂には、同国の歴代君主43人が眠っている。

 歴史的建造物の建築担当補佐を務めるトマ・クルエ(Thomas Clouet)氏は、「これらのステンドグラスには非常に特別な歴史がある。12世紀の回廊建設当時のステンドグラスの一部が19世紀に造られたステンドグラス板に組み込まれていたが、破損の恐れがあるため25年ほど前に取り外さねばならなかった」と語り、「よって今回は、19世紀のステンドグラスと、12世紀のステンドグラスの複製品を組み合わせての修復作業となる」と説明した。

 またイルドフランス(Ile-de-France)地域圏文化当局のローラン・ロチュリエ(Laurent Roturier)局長は「今回の修復作業の目的は、年間14万人が訪れるサンドニ大聖堂の特徴である『光』を取り戻すことなのです」と話した。

 映像は1日撮影。(c)AFP