【2月1日 AFP】陸上男子長距離で四つの五輪金メダルを誇るモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)は31日、輝かしいキャリアの終わりが近づく中で、今年のロンドン・マラソン(London Marathon 2023)が自身最後のレースになるだろうと明かした。

 39歳のファラーは、2012年のロンドン五輪と16年のリオデジャネイロ五輪で5000メートルと1万メートルの連覇を飾り、世界陸上(World Athletics Championships)でも両種目の金メダルを複数獲得している。

 マラソンでは同様の結果を出せていないが、昨年の大会出場を逃したファラーは40歳となって迎える4月23日のレースで、再びロンドンを駆け抜けることに思いをはせている。

 主催者の発表したコメントの中でファラーは、「ロンドン・マラソンに参加するのはとても大きいこと。昨年は出場できず悔しい思いをしたから、もう一度挑戦したい」と述べた。

「自分の体次第だ。スタートラインに立って、自分が何とかやってのけられるのを確認したい。レースの一つ一つを走っていくだけだ。もう若くはないし、コンディションを元に戻し続けることはできないから、ぜひともホームレースでフィニッシュを迎えたい」

 ファラーはまた、来年のパリ五輪出場については否定したものの、今年夏の第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)で、英国代表としての活動を終える可能性もある。

「五輪は目指さないし、2023年が最後の年になるだろう。でも国の選手として選ばれたなら、決してそれを断りはしない」 (c)AFP