退任の仏サッカー連盟会長、職にとどまる「正当性なし」と結論
発信地:パリ/フランス
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【1月31日 AFP】セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)で捜査対象となり、フランスサッカー連盟(FFF)の会長を退任したノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)氏(81)について、連盟の運営ミスに関する調査報告書では「もはや連盟の運営と代表を務めるのに必要な正当性はない」と記載されていたことが、30日にAFPの取材で分かった。
ル・グラエ氏が先日発覚したスキャンダルでFFF会長の退任を余儀なくされたことを受け、連盟は仏スポーツ相から組織監査を指示されていた。そして今回の報告書には「女性への振る舞いや公の場での発言、そしてFFFの運営ミスを考慮すれば、ル・グラエ氏には連盟の運営と代表を務めるのに必要な正当性はない」と記され、性差別および性的暴行問題への組織の対応は「非効果的で不十分である」と結論づけられていた。
さらに、ル・グラエ氏の女性への態度は「非常に控えめに言っても、性差別的であると述べることができる」とし、同氏の振る舞いが「犯罪と見なすことが可能」な証拠もあるとされていた。
サッカー代理人のソニア・スイ(Sonia Souid)氏からの告発で、ル・グラエ氏は性的および精神的嫌がらせで現在パリ検察から捜査を受けているが、疑惑を全て否定している。(c)AFP