【1月23日 Xinhua News】中国の宇宙ステーションは今年、完成後初めての春節（旧正月、今年は1月22日）を迎えた。同ステーションでは伝統祝日に先立ち、有人宇宙船「神舟15号（Shenzhou-15）」の3飛行士が春聯（縁起の良い対句）や中国結びを掲げた。中国人の「宇宙の家」は喜びと穏やかさに満ちている。

　3飛行士は映像越しに祖国と人民に新春の祝福を送った。リーダーの費俊竜（Fei Junlong）飛行士は「国の安泰と人々の平安を祈ります」とあいさつ。鄧清明（Deng Qingming）飛行士は新年も職場を守る人たちに対し「一人一人の夢と奮闘、血と汗が社会主義現代化強国を作る大きな力になる」と呼び掛けた。張陸（Zhang Lu）飛行士は「福」の字が書かれた紙を手に「キャビンの窓からは祖国の幾万もの灯が見えた。これは一つの安定した幸せだ」と語った。

　費氏は宇宙へ出発する前の新華社（Xinhua）の取材で、3飛行士とも書道が趣味だと話しており、今回の映像に映った春聯や「福」の字も3人の手によるものだという。

　中国宇宙ステーションの「天和（Tianhe）」コアモジュールが打ち上げられたのは2021年4月29日。中国はその後も「問天（Wentian）」実験モジュール、「夢天（Mengtian）」実験モジュールを次々と打ち上げ、わずか2年足らずで3モジュールを基本構造とする宇宙ステーションを完成させた。(c)Xinhua News/AFPBB News