【1月13日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は12日、男子の国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)の運営をめぐり、投資グループ「コスモス(Kosmos)」とのパートナーシップを解消したと発表した。

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 サッカースペイン代表のスター選手だったジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏が所有するコスモスは、ITFと2018年に25年総額30億ドル(当時約3210億円)で契約したが、大会フォーマットの変更をめぐり各方面から批判を呼んでいた中で、わずか5年間でたもとを分かつことになった。

 ITFの広報担当者は、「2023年の予選、決勝ラウンドは予定通り実施する。8チームによる決勝ラウンドは、11月にスペイン・マラガ(Malaga)で行う」と説明。ITFに近い関係筋によると、双方は金銭面の条件で折り合いがつかず、ITFが単独運営を再開することになったという。

 1900年から開催されているデビスカップは、ホームアンドアウェー方式で3日間をかけてシングルス4試合とダブルス1試合(いずれも5セットマッチ)を行うのが伝統だったが、2019年から1都市開催に変更された。

 しかし、新フォーマットでは観客動員数が伸び悩んだり、試合終了時刻が夜遅くなったりするなどの問題に直面。近年では、一部のトップ選手が出場を辞退していた。(c)AFP