【1月10日 AFP】フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)会長(81)は9日、元同国代表のレジェンド、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏に対する「拙い発言」で謝罪に追い込まれた。

 ル・グラエ会長は前日、国内ラジオ局RMCのインタビューで、ジダン氏からディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督の後任としてフランス代表指揮官への関心を示す連絡があったのか質問されると、「連絡があったとしても電話を取りもしないだろう」と冗談交じりに答えた。

 しかし、この発言は各方面から批判を招き、仏代表のスター選手で同国リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は、同会長の「敬意の欠如」を示していると反発。同国のスポーツ相を務めるアメリー・ウデア・カステラ(Amelie Oudea-Castera)氏も、謝罪を要求する事態に発展した。

 会長はこの日、「一連の発言について謝罪したい。これらは決して、選手時代や指揮官になった現在の彼に対する自分の見解や考えを反映しているものではない」と弁明した。

「RMCのインタビューで、あのような発言をするべきではなかった。なぜなら彼らは、ディディエとジネディーヌ・ジダンという仏サッカー界の偉大な二人を対立させることによって、大きな論争を起こそうとしていたからだ」

「私が拙い発言をしたせいで、誤解を呼んでしまったことは認める」

 国際サッカー連盟(FIFA)の規則では、各国連盟は政府の干渉を受けてはならないと定められているが、ウデア・カステラ氏はこの日、FFFの執行委員会に「責任を取る」よう求め、ル・グラエ会長の解任を望んでいると示唆した。(c)AFP