【12月25日 AFP】イタリアでプレーする黒人ラグビー選手で、所属クラブのチームメートからクリスマスプレゼントとして腐ったバナナをもらうという人種差別を受けたPRシェリフ・トラオレ(Cherif Traore)が、差別後初となる試合に出場し、チームも快勝を収めた。

 ギニア出身で28歳のトラオレは、所属するベネトン・トレビーゾ(Benetton Treviso)のチームメートと行った「シークレットサンタ(ランダムで決まった別の参加者に匿名でプレゼントを贈るゲーム)」で、問題のバナナを受け取った。

 その後、トレビーゾの選手1人(名前は非公表)に出場停止処分が科され、イタリアラグビー連盟(FIR)は22日に正式な調査を開始した。ベネトンの所属リーグであるユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップも、この件に関する詳細な報告を求め、「人種差別を含めたあらゆる差別は嫌悪すべきもので、ラグビーというスポーツの価値観と完全に反する」と述べた。

 24日のゼブレ・パルマ(Zebre Parma)戦では、チームのユニホームの背に「人種差別にノー」のメッセージが刻まれる中、トラオレは本拠地に集まった3600人の観客から声援を受け、チームが7-0でリードした15分過ぎに最初のボールタッチを記録。57分に途中交代となり、温かい歓声を浴びながらフィールドを後にした。チームは38-5の大勝を収めた。(c)AFP