【12月23日 AFP】ラグビーイタリア代表で出場経験を持つ黒人選手のPRシェリフ・トラオレ(Cherif Traore)がチームメートからクリスマスプレゼントとして腐ったバナナをもらう人種差別を受けた問題で、同国ラグビー連盟(FIR)は22日、所属チームのベネトン・トレビーゾ(Benetton Treviso)が選手1人(名前は非公表)に出場停止処分を科したことを発表した。

 ギニア出身で28歳のトラオレは、20日に行われたチームメートとの「シークレットサンタ(ランダムで決まった別の参加者に匿名でプレゼントを贈るゲーム)」で、問題のバナナを受け取った。

 FIRは、競技の価値と名声を守るべく、集団と個人の責任だけでなく、事実を確認するために必要な調査を開始したと発表。さらに調査の間、トレビーゾが念のための措置として、所属選手1人を出場停止にすることを決めたと明かした。

 前日にコメントを発表したトレビーゾは、あらゆる人種差別や差別を非難すると表明。チーム全体がクラブ幹部との話し合いに呼ばれ、全選手がトラオレに謝罪したと説明している。(c)AFP