【12月22日 AFP】ウクライナに戦闘部隊を派遣しているロシアの民間軍事会社「ワグネル(Wagner)」の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は21日、国内の刑務所で服役中の女性を採用し、前線に派遣する意向を表明した。

 プリゴジン氏はソーシャルメディアへの投稿で、「看護師や通信要員だけでなく、破壊工作グループや狙撃手ペアに」女性を採用することを目指していると説明。旧ソ連のプロパガンダで英雄としてたたえられた第2次世界大戦(World War II)時代の女性狙撃兵に言及し、「周知の通り、これは以前にも行われていた」と指摘した。

 プリゴジン氏の投稿は、ロシア西部ニジニタギル(Nizhny Tagil)の刑務所で服役中の女性たちがウクライナ侵攻への参加を希望しているとした地元当局者の発言を受けたもの。ワグネルは数か月前から、ロシアの刑務所で多数の男性受刑者を採用し、減刑や高給と引き換えにウクライナの前線に派遣している。(c)AFP