【12月21日 AFP】ドイツの環境保護団体は21日、首都ベルリン中心部のブランデンブルク門(Brandenburg Gate)の脇に飾られたクリスマスツリーの先端を切り落とし、気候変動に立ち向かうための行動を促した。

 環境保護団体ラスト・ジェネレーション(Last Generation)の2人は、電動式の台を使って高さ15メートルの木に登り、先端部分約2メートルをのこぎりで切断。2人が乗っていた台には「これはクリスマスツリーの先端にすぎない」と書かれており、2人はツリーの切り落とした部分を振り回しながら「ドイツでは今のところ、潜在する災害の一端が表面化しているにすぎない」と主張した。

 2人はまた、クリスマスを控えた今週、「ドイツでは皆が、大型店舗で最高の贈り物を手にしようとしている中、(世界には)干ばつや洪水で農作物が台無しになり、飲み水をどこで手に入れようかと困っている人もいる」と訴えた。

 さらに、迫り来る「気候崩壊」を回避するため、政府に一層の努力を要求した。

 同国ではここ数週間、環境活動家が高速道路や主要都市の道路、空港を封鎖し、美術館の有名作品に自らを接着させるなど、抗議行動を活発化させている。(c)AFP