【12月16日 AFP】ポルトガルサッカー連盟(FPF)は15日、W杯カタール大会(2022 World Cup)準々決勝でモロッコに敗れて敗退を喫した同国代表フェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督の退任を発表した。後任の筆頭候補にはジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が挙げられている。

 FPFはサントス監督と「2014年9月に始まった大成功の旅路を終える」ことで合意に至ったと発表し、「次の代表監督を選出するプロセスに着手する」と続けた。

 サントス監督は0-1でモロッコに敗れた後、8年間務めた代表指揮官の座を追われることはないと、かたくなに主張していたが、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)をベンチに置くなどした大会期間中の自身の判断に、誰もが賛成していたわけではないと認めた。

 FPFが発表した映像の中で同氏は、「多大な感謝の気持ちを持って去る。チームを率いるときは難しい決断をしなければならない。私の取った選択に、誰もが満足しないのは当たり前だ」と述べた。

 ポルトガルのスポーツ紙レコルド(Record)は、2024年の欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選を控える中で、モウリーニョ氏が連盟のトップターゲットだと報じている。

 FPF側は、モウリーニョ氏が現在指揮を執っているイタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)でのシーズンを全うできるよう、暫定的に代表チームの監督になるという契約を受け入れる考えもあると伝えている。

 15日にローマのチーム合宿のためにポルトガル南部に入ったモウリーニョ氏は、代表指揮官の職について記者から問われたものの、コメントしなかった。

 2024年の欧州選手権予選は、来年3月に開幕する。(c)AFP