【12月14日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は14日、ニュージーランド議会でビデオ演説し、「ウクライナ領土の17万4000平方キロが地雷と不発弾で汚染されている」と述べ、地雷・不発弾除去への長期的な支援を要請した。

 この面積は、カンボジアやシリア、ウルグアイの国土にほぼ匹敵する。

 ニュージーランドは地雷除去の経験が豊富とされる。ゼレンスキー氏は「ロシアの対人地雷で命を落とす可能性がある限り、子どもたちに真の平和は来ない」と語り、地雷や不発弾の除去作業を主導するよう求めた。

 また、黒海(Black Sea)とアゾフ海(Sea of Azov)にも機雷が敷設されており、「(ウクライナに対する)戦争行為の結果、多くの生き物が死んだ」とも述べた。

 これに対し、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は、爆発物の除去作業と復興を支援する意向を表明した。

 ゼレンスキー氏は最近、ロシアの侵攻により「エコサイド(生態系の破壊)」が起きていると主張している。(c)AFP