インド五輪委員会で初の女性会長誕生、元陸上のウシャ氏
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【12月11日 AFP】元陸上女子短距離のP・T・ウシャ(P.T. Usha)氏(58)が10日、インドオリンピック委員会(IOA)初の女性会長に就任し、同国スポーツ界上層部のより包括的な時代の到来を告げた。
アジア競技大会(Asian Games、Asiad)で多くのメダルを獲得し、現在は国会議員を務めるウシャ氏は、満場一致でIOA会長に選ばれた。
国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務めるニタ・アンバニ(Nita Ambani)氏は、ウシャ氏の選出を「インドスポーツ界にとって歴史的瞬間」と評価した。インドの億万長者であるムケシュ・アンバニ(Mukesh Ambani)氏の妻であるニタ氏は「アスリートとして数百万人に大きな刺激を与えた」ウシャ氏が「この新たな役割でも同じように輝くことを確信している」とコメントした。なお、IOAの新たな執行委員には女性5人が任命されている。
IOAでは今年初頭にナリンダー・バトラ(Narinder Batra)氏が会長を辞任。IOCは、選挙が行われなかった場合は制裁を科す可能性があると警告していたが、ウシャ氏の就任により危機は去った。
14億人もの人口がありながら五輪で苦戦が続くインドは、1900年からのメダル獲得数がわずか35個となっている。
1984年ロサンゼルス五輪の女子400メートルでは0.01秒差で銅メダルを逃したものの、インドのスポーツの象徴となったウシャ氏は、南部ケララ(Kerala)州出身で「ペイヨリ・エクスプレス(Payyoli Express)」の愛称を持ち、20年近くインド陸上界の頂点に君臨。アジア大会では1986年ソウル大会の金4個を含め、2000年に引退するまで計11個のメダルを獲得した。
ウシャ氏はこの日ソーシャルメディアに「これまでの経験から、私はこのポストの価値を十分に理解している。アスリートやコーチの痛みを感じることができる。何よりも、真の責任者としての役割を知っている」と投稿した。(c)AFP