【12月10日 AFP】9日に行われたサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)準々決勝の試合中に、米国人スポーツ記者のグラント・ウォール(Grant Wahl)氏(48)が亡くなったと、同氏の妻と米国サッカー連盟(USSF)が明らかにした。ウォール氏は先月の米国戦で虹色のシャツを着用して一時拘束され、大きなニュースとなっていた。

 米誌スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)での数十年にわたるいきいきとした報道を通じて、同国でのサッカー人気確立に貢献したウォール氏は、米CBSスポーツ(CBS Sports)の記者として、ドーハのルサイル・スタジアム(Lusail Stadium)でこの日行われたオランダ対アルゼンチンの一戦を取材していた。

 米公共ラジオ局NPRによると、ウォール氏は試合が終盤に差し掛かっていたところ記者席で倒れ、救急隊員がその場でCPR(心肺蘇生法)を行った後、ストレッチャーに乗せられて搬送されたという。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、同氏は心臓発作を起こしたようだったと伝えている。

 USSFはコメント文で「グラントはサッカーを自身のライフワークにしていた。彼と彼の素晴らしい文章がもはやわれわれと共にないことに打ちのめされている」とし、ウォール氏の死に「米サッカーファミリー全体が、心を痛めている」と述べた。

 ウォール氏の妻で疫学者としても知られ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの疾患の専門家であるセリーヌ・ガウンダー(Celine Gounder)さんは「完全にショックを受けている」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 同性婚を違法としているカタールにおいて、ウォール氏は先月21日、米国対ウェールズのグループB初戦でLGBTQなど性的少数者の権利を支援する虹色のシャツを着ていたところ、警備員に拘束されていた。(c)AFP