【12月7日 AFP】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン(Taliban)暫定政権は7日、殺人罪で死刑判決を受けた男性の公開処刑を同日行ったと発表した。昨年夏にタリバンが復権して以降、公開処刑の執行を認めたのは初めて。

 タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は「公の場でキサース(同害報復刑)の命令を遂行するよう、最高裁が指示した」とし、「目には目を」で知られるシャリア(イスラム法)に基づく刑罰だったと説明した。

 タリバンの最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ(Hibatullah Akhundzada)師は先月、裁判官に対し、公開処刑や石打ち、むち打ち、窃盗犯の手足の切断など、シャリアのすべての側面を完全に執行するよう命じていた。

 以後、むち打ち刑は数度執行されたが、西部ファラー(Farah)での今回の公開処刑は、復権後のタリバンが執行の事実を認めた初めての事例となった。(c)AFP