【11月24日 AFP】イスラム主義組織タリバン(Taliban)が実権を掌握するアフガニスタンで23日、窃盗や「道徳犯罪」で有罪判決を受けた男女14人に対し、むち打ち刑が執行された。当局者が明らかにした。

 東部ロガール(Logar)州のカジ・ラフィウラ・サミム(Qazi Rafiullah Samim)情報文化局長はAFPに対し、刑執行は非公開で行われたと説明。男性11人と女性3人が裁判所命令に基づき「最大39回」のむち打ちを受けたと述べた。

 タリバンの最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ(Hibatullah Akhundzada)師は今月、同国の裁判官に対し、公開処刑や石打ち、むち打ち、窃盗犯の手足の切断など、シャリア(イスラム法)のすべての側面を完全に執行するよう命じていた。

 ソーシャルメディア上では数か月前から、タリバンの戦闘員がさまざまな犯罪の疑いで人々にむち打ち刑を執行する動画や写真が拡散していたが、裁判所命令に基づくむち打ちの刑執行を当局が認めたのは今回が初めて。(c)AFP