【12月7日 AFP】イタリア・ミラノ(Milan)で7日、由緒あるオペラ座「スカラ座(La Scala)」の入り口や外壁に環境活動家がペンキをかけた。欧州各地では、気候変動への注目を高めるため同様の抗議行動が相次いでいる。

 7日夜は今シーズンの演目「ボリス・ゴドゥノフ(Boris Godunov)」の初日の公演が予定されている。ジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)伊首相、セルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)伊大統領、欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長の出席が見込まれている。

 現場にいたAFPの写真記者によると、「ラスト・ジェネレーション(Last Generation)」所属の活動家5人が午前7時半過ぎ、バケツに入ったペンキをスカラ座の外壁やポーチの中にぶちまけた。

 うち2人は「ラスト・ジェネレーション:ガス・ゼロそして炭素ゼロ」と書かれた横断幕を広げた。

 警察は活動家を拘束した。

 スカラ座の関係者がホースで建物に水をかけると、水性ペンキは完全に落ちたように見えた。

 ラスト・ジェネレーションは、イタリア政府に対し、再生可能エネルギー関連の支出を増やし、炭素排出量を減らすよう求めている。(c)AFP