【12月7日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は6日、ロシアの安全保障の必要性を考慮すべきだとする自身の発言に反発が集まったことを受けて、批判には当たらないとの認識を示した。 

 欧州連合(EU)とバルカン(Balkan)諸国の首脳会議に出席するため、アルバニアの首都ティラナを訪問したマクロン氏は、「論争のない場所に論争を生み出そうとすべきではないと思う」と述べた。

 マクロン氏は3日、仏民放TF1のインタビューで、「重要な点の一つは、北大西洋条約機構(NATO)が(ロシアの)玄関先に迫り、ロシアを脅かしかねない兵器が配備されることへの恐怖だ」と語り、ロシアが交渉の「テーブルに戻る日には、ロシアの安全を保障する」ことが必要になるとの見解を示していた。

 これに対しウクライナや東欧諸国は、ロシアに対して過度に寛大だと反発。ウクライナ国家安全保障国防会議のオレクシー・ダニロウ(Oleksiy Danilov)書記はソーシャルメディアに「テロ・殺人国家への安全保障を望む者はいるか」と投稿した。

 ポーランドのマルチン・プジダチ(Marcin Przydacz)外務次官は、マクロン氏は今回の発言で「過ちを犯している」と述べ、西側諸国はロシアを孤立させる方針を固持すべきだと指摘した。(c)AFP