【12月6日 AFP】5日に行われたサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の決勝トーナメント1回戦で、日本のPKを止めてクロアチアがベスト8入りする立役者となったGKドミニク・リバコビッチ(Dominik Livakovic)は、チームの伝統を守ったと胸を張った。

 日本と1-1のドローで迎えたPK戦で、リバコビッチは3本のキックを阻止する活躍を見せ、チームをブラジルとの準々決勝に導いた。

 クロアチアは前回の2018年大会でもPK戦を2度制して決勝まで勝ち上がっており、この日もアルジャノブ・スタジアム(Al Janoub Stadium)で見事に勝利した。

 リバコビッチは試合後、「前任(ダニエル・スバシッチ<Danijel Subasic>)からの伝統を守った。目の前で蹴る選手を分析するというより、もっと本能的なことだと思う」とコメントした。

 さらに「止めるのが難しいPKだったとは思わない。完璧なPKではなかった。それは神に感謝する」と振り返り、「最高の気分だし、神のおかげで全て終わり良しとなった。自分のキャリアで最高の瞬間だ」と喜んだ。

 一方、日本を率いる森保一(Hajime Moriyasu)監督は、南野拓実(Takumi Minamino)、三笘薫(Kaoru Mitoma)、吉田麻也(Maya Yoshida)が失敗したPKにフォーカスするのではなく、リバコビッチのパフォーマンスを称賛。「プレッシャーに負けたのではなく、相手GKが素晴らしいセービングを見せた。選手は勇気を持って、勇敢に120分間戦ってくれた。PKを蹴った選手は勇気を持って臨んでくれた」とたたえた。

「結果は残念だが仕方ない。選手たちの頑張りは、これで変わるものではない。世界と戦える、世界を超えていける、というのを示してくれたことを誇りに思ってほしい」 (c)AFP