【12月6日 AFP】サッカースペイン代表のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は5日、W杯カタール大会(2022 World Cup)を前に選手たちに1000本のPK練習という「宿題」を課していたと明かした。

 決勝トーナメントでは延長戦やPK戦にもつれる可能性もある中、スペインは6日のベスト16でモロッコと対戦する。スペインは昨年の欧州選手権(UEFA Euro 2020)で、スイスにPK戦で勝利したものの、イタリアとの準決勝ではPK戦の末に敗れた。

 エンリケ監督は「1年以上前のあるキャンプで、少なくとも1000本のPKを蹴ってここに来なければならないと彼らに伝えた」とコメントした。

「彼らは宿題を終えたのだろう。ここにやってくるまでPKの練習を待っていたら…(十分ではないだろう)」

 指揮官はまた、PKは「くじではない」と主張した。

「緊張感が最大限に張り詰める瞬間であり、度胸を見せるとき。1000回も練習すれば、決めたようにPKを蹴られる」

「PKはそれぞれの選手について雄弁に語る。緊張にどう対応するかは練習できるし、対処も可能だ。運の要素はどんどん下がっており、よりGKに影響力がある」

「われわれにはとても優れたGKがいる。3人の誰もがこうした状況で非常に良いプレーができる。練習を終えたときに毎回、多くの選手がPKを蹴っているのを目にしている」

 エンリケ監督はさらに、日本戦で打撲に見舞われたDFセサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)が回復し、5日午後には26人全員が練習に参加できる状態にあると話した。(c)AFP