【12月2日 AFP】米政府は1日、フィンランドに対し、携帯型対空ミサイル「スティンガー(Stinger)」など3億8000万ドル(約510億円)規模の兵器売却を承認したと発表した。

 今回の売却について、米国防総省の国防安全保障協力局(DSCA)は「フィンランドの防衛力および抑止力を向上させる」と説明。「この重要なプラットフォームは、欧州の北側における陸上・航空防衛能力を強化し、米国の欧州軍司令部の最優先事項を支えるものだ」とした。

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、フィンランドとスウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請した。また米国からフィンランドに対しては先月28日にも、3億2300万ドル(約430億円)のミサイル売却が発表されている。

 今回の売却案は国務省が承認し、DSCAが1日に議会に通知した。今後、議会の承認を得る必要がある。(c)AFP