トルコとアゼルバイジャンの紅茶文化、無形文化遺産に
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【12月2日 AFP】トルコとアゼルバイジャンの紅茶文化が1日、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の無形文化遺産に登録されることが決定された。「アイデンティティー、もてなしの心、社会的交流」の象徴とされた。
トルコでは一日中紅茶が飲まれている。小型のサモワール(喫茶用湯沸かし器)で入れ、手のひらに収まる大きさのチューリップ形のガラス製カップで提供されるのが伝統だ。
ユネスコは「アゼルバイジャンとトルコの紅茶文化は、人をもてなし、社会的絆を築き、それを維持する重要な社会的慣習となっている。共同体において重要な瞬間を祝うためのものともなっている」と説明した。
トルコ各地のバザールでは今でも、店の従業員や客に売り子が紅茶を売り歩いている。
ユネスコによると、アゼルバイジャンの一部地域ではシナモン、ショウガ、タイムなどのスパイスやハーブを入れる文化もある。
「紅茶文化は社会のあらゆる層で日常生活に不可欠なものとなっており、強固な文化的アイデンティティーを形づくっている」としている。
トルコで消費される紅茶の大半は、黒海(Black Sea)に面した北東部で生産されている。
トルコのコーヒー文化は2013年、ユネスコの無形文化遺産に登録された。(c)AFP