【11月29日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は28日、グループHの試合が行われ、ガーナはモハメド・クドゥス(Mohammed Kudus)の2得点などで韓国を3-2で下し、決勝トーナメント進出の望みをつないだ。一方の韓国はグループステージ敗退の危機に追いやられた。

 エデュケーション・シティ・スタジアム(Education City Stadium)での一戦は、劣勢のガーナがモハメド・サリス(Mohammed Salisu)のゴールで先制すると、オランダ1部・エールディビジのアヤックス(Ajax)に所属するMFクドゥスの得点でリードを広げた。

 対する韓国は、前半こそ迫力を欠いたように思われたものの後半に立て直し、60分前後にFW曹圭成(Cho Gue-sung、チョ・ギュソン)が立て続けにゴールを奪い追いついた。

 韓国ファンが大喜びする中、ガーナは混乱した様子だったが、左サイドからのクロスをイニャキ・ウィリアムス(Inaki Williams)が合わせ損なうと、ファーサイドで待っていたクドゥスが冷静にシュートを流し込み、68分に逆転した。

 後半アディショナルタイムの10分間で容赦ないプレッシャーをかけ続けた韓国だったが、同点弾を挙げることはできず。3大会連続のグループステージ敗退が現実味を帯びたことで、試合終了の笛が鳴ると複数の選手がピッチに崩れ落ちた。

 最後にCKを蹴らせなかったとしてアンソニー・テイラー(Anthony Taylor)主審に抗議した韓国のパウロ・ベント(Paulo Bento)監督には、試合後レッドカードが提示された。

 ウルグアイとの初戦を0-0で引き分けていた韓国は、ここまでわずか1ポイントしか挙げられておらず、勝ち点3のガーナがグループHで2位につけている。(c)AFP/John WEAVER