【11月29日 AFP】サッカー日本代表はW杯カタール大会(2022 World Cup)で気持ちが上下に揺れ動いているものの、森保一(Hajime Moriyasu)監督はスペイン戦に備える中で、感情が「ジェットコースターのように」なってはならないと選手に注意を促した。

 サムライブルーは12月1日に行われるグループE最終戦でスペインを撃破すれば決勝トーナメント進出が確定するが、第2戦の敗北のショックから立ち直る必要がある。グループ初戦でドイツに番狂わせを演じてからわずか数日後の27日、日本は0-1でコスタリカに敗れ、ベスト16入りのためには再び金星を手にしなければならなくなった。

 コスタリカ対ドイツの結果次第ではスペインに引き分けてもグループ突破の可能性はあるものの、白星で文句なしの勝ち上がりとなる中、森保監督は選手たちに対して平常心を保つよう求めた。

 指揮官はこの日のチーム練習前、報道陣に対してコスタリカ戦の負けは「すでに過去のこと」だと語り、「一喜一憂し過ぎないようにする。自分の中では何も変わらない」とコメント。「もちろん、勝てばうれしいが、きのうのように負ければ悔しい。上がったり下がったり、感情がジェットコースターのようにならないように」と述べた。

 森保監督は、決勝トーナメント進出について「3戦戦って初めて突破できると想定していた」とし、「切り替えて次のスペイン戦に向けて準備している」としている。

「1戦目にしても2戦目にしても、過去のことは次の試合の糧にするということでこれまできた。反省するところは反省し、次に向けてどれだけエネルギーを作れるのかが大事だと思う」

 今大会これまでに8ゴールを挙げているスペインとの最終戦で、選手が直面する課題の大きさについて森保監督はすでに心得ている。

「スペインは激しく、厳しい中で技術を発揮できる、お互いが連携、連動できる世界最高のチームだと思う」 (c)AFP/Andrew MCKIRDY