【11月28日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)のグループG初戦で足首を負傷したブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)について、チームメートと監督が27日、ネイマールが大会期間中に復帰し、6回目のW杯制覇に導いてくれるはずだと自信を見せた。

 ネイマールは、2-0で勝利した24日のセルビア戦で終盤に負傷交代を強いられ、後に右足首の捻挫と診断された。28日に行われるスイス戦は欠場することがすでに発表されているが、一部では大会中の復帰は難しいのではないかという声も出ている。W杯は12月18日の決勝で閉幕する。

 しかし所属するフランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でもチームメートのマルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos")は、ネイマールができる限り早い完全復活を目指し、集中的な理学療法を受けていることを明かした。

 マルキーニョスは記者会見で、「あれは彼にとって難しい出来事だったし、試合後は落ち込んでいた。この大会に懸けていたのだから当然だと思う」とコメント。「今は検査と処置を終え、一日中理学療法を受けている。どれだけチームに戻りたがっているかの表れだ」と話し、「いつになるかは分からないが、できる限り早いことを願っている」と期待した。

 一方、ネイマールは大会に必ず復帰するとセルビア戦直後に断言していたチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督は、この日はネイマール、また同じく負傷離脱中の右SBダニーロ(Danilo Luiz da Silva)について問われると、もう少し抑えたコメントを残した。

 チッチ監督は、「私としては、ネイマールとダニーロが再びこのW杯でプレーすると信じている。真剣にだ。しかし医学的、臨床的には、何かを言える立場にない」と認め、「私は信じ続ける。ネイマールだけでなく、ダニーロについてもそうで、彼らを再び起用できるようになると信じている」と話した。

 先に行われるカメルーン対セルビア戦の結果次第だが、ブラジルはスイス戦に勝利すれば1試合を残して16強入りが決まる可能性がある。勝ち進んだ場合、準々決勝は12月5日か6日となる。(c)AFP/Andy SCOTT