【11月27日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の技術研究グループは26日、W杯カタール大会(2022 World Cup)でスコアレスドローが続出しているのは、各チームが大会序盤での敗北を恐れているからだと分析した。

 今大会は最初の20戦が終わった段階で0-0の引き分けが5試合あり、これはW杯最多タイまであと二つに迫る数となっている。

 前回ロシア大会(2018 World Cup)のスコアレスドローは、最終的に優勝したフランスとデンマークが対戦したわずか1試合であった。

 元ナイジェリア代表のサンデー・オリセー(Sunday Oliseh)氏は、この理由について「各チームが最初の段階で過度のリスクを冒したがらないからだ」とし、「過去のデータは、初戦で敗れたチームの約70パーセントがグループステージで敗退すると示している。彼らは皆、このことをよく知っている」と続けた。

 24日に行われたウルグアイ対韓国戦は、21世紀になってW杯初の枠内シュート0本に終わった。

 イタリアのベテラン指導者アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)氏は「多くのチームが慎重なアプローチをあてにしている」とし、「多くの国が5人のDFをピッチに送り、非常にタイトでコンパクトなプレーをしていた。彼らは最初の試合で最低でも1ポイントを確保したいと考えていて、その中でチャンスがあれば勝ちにいく」と見解を示した。

 イングランドは6-2でイランに、スペインは7-0でコスタリカに大勝したものの、ここまでの1試合当たりの平均得点数はロシア大会やブラジル大会(2014 World Cup)よりも少ない。(c)AFP