【11月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のオーナーが22日、クラブを売却する用意があると発表。17年に及ぶ悪名高いグレーザー(Glazer)家による運営に、幕が下りる可能性が生じている。

 同日にはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の「即時」退団も明らかになっており、クラブが大きく揺れた一日となった。

 昨年復帰したロナウドとの契約を双方合意の上で打ち切ったことで、数週間にわたる騒動には終止符が打たれたかに見えたが、この発表の衝撃をかすませるかのように、わずか数時間後、米国を拠点とするグレーザー家もクラブを去る可能性が伝えられた。

 ユナイテッドは発表文で「理事会は、クラブに対する新たな投資や売却、会社が関与するその他の取引など、あらゆる戦略的な選択肢を検討していく」と発表した。

 グレーザー家は2005年に7億9000万ポンド(約1326億円)でユナイテッドを買収したが、クラブに多額の負債を背負わせたため、サポーターからは不人気だった。

 さらに、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督が勇退した2013年以降、競技面の成績が低迷したこの9年間は、サポーターの不満は増す一方だった。チームはファーガソン元監督が最後に指揮した2012-13シーズンを最後にプレミアリーグ制覇から遠ざかり、その他のトロフィーも2017年を最後に獲得できていない。(c)AFP/Kieran CANNING