【11月22日 CNS】中国国家統計局によると、2022年第1四半期から第3四半期の中国の国内総生産(GDP)は87兆269億元(約1715兆4829億円)で、前年同期比3.0%増加し、上半期より0.5ポイント上昇した。中国の第3四半期の経済回復は第2四半期よりも良好であり、生産需要は引き続き改善し、雇用と物価はおおむね安定している。

 産業別では、第一次産業が4.2%増、第二次産業は3.9%増、第三次産業が2.3%増となった。

 四半期別では、第1四半期のGDPは前年同期比4.8%増、第2四半期は0.4%増、第3四半期は3.9%増となった。

 国家統計局国民経済計算部の趙同路(Zhao Tonglu)部長は「中国の経済は回復を続け、第3四半期の成長率は安定し、経済全般は良好な傾向への回復を示した」と述べた。

 第1~3四半期の財・サービスの純輸出は経済成長率に32%寄与し、GDP成長率を1ポイント引き上げた。

 国家統計局工業統計処の蒋淵(Jiang Yuan)副処長は、「第3四半期、中国の産業サプライチェーンは順調に回復し、全国規模以上の産業の付加価値は前年同期比4.8%増で、第2四半期より4.1ポイント増加した」と紹介した。

 第1〜3四半期の中国の1人当たり可処分所得は2万7650元(約54万5039円)で、名目では前年同期比5.3%増、物価要因を差し引いた実質成長率は3.2%と、上半期より0.2ポイント伸びた。

 居住地別では、都市部の1人当たり可処分所得は3万7482元(約73万8848円)で名目4.3%、実質2.3%の増加、農村部の1人当たり可処分所得は1万4600元(約28万7796円)で名目6.4%、実質4.3%の増加となった。

 国家統計局家計調査部の方暁丹(Fang Xiaodan)部長は、「全国住民の所得増加率は上半期に比べて着実に持ち直しており、雇用を安定させ、住民所得の増加は基本的に経済成長と同期している」と指摘した。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News