【11月18日 CNS】上海市は脳とコンピューターをつなぐブレイン・マシン・インターフェース(BMI)や次世代通信規格6G技術などの未来産業に力を入れ、2030年までに未来産業の生産高を約5000億元(約9兆8765億円)に発展させる目標を定めた。

 計画によると、上海市では2030年までに、「未来の健康」「未来のインテリジェント」「未来のエネルギー」「未来の空間」「未来の素材」などの分野で世界的な影響力を持つ多くの成果、革新的な企業、有力な人材を登場させる。

 例えば、ブレイン・マシン・インターフェースの分野では、脳に電極を埋め込まない非侵襲的なインターフェース技術のブレークスルーを加速し、四肢運動障害、慢性意識障害、精神疾患などの医療・リハビリテーション分野での応用を模索する予定だ。

 6G技術に関しては、6Gスマート端末、システム機器などの統合ネットワーク、統合アプリケーションなどに焦点を当て、業界がより大きくより強力になることを促進し、6Gの標準化を主導していく。

 量子技術に関しては、量子コンピューティング、量子通信、量子測定を中心とした量子技術産業を積極的に育成し、金融、ビッグデータコンピューティング、医療、資源、環境などの分野での量子技術の応用を促進する。

 これらの重要分野での競争力獲得のため、上海市は「リーダー計画」や「雨林計画」を含む6つの主要な計画を実施する。たとえば、「雨林計画」は、上海が市場志向の未来産業指導基金の設立を検討し、金融機関が製品とサービスを革新することを奨励し、国際産業組織の設立を促進するほか、将来の業界標準の策定に企業が参画していくことを支援する。(c)CNS/JCM/AFPBB News