【11月15日 AFP】ドイツのルフトハンザ航空(Lufthansa)は14日、サッカー独代表チームがW杯カタール大会(2022 World Cup)へ向かう際に使う航空機に「DiversityWins(多様性が勝つ)」のスローガンを入れたと明かした。

 独代表チームの選手、コーチ、サポートスタッフを乗せたルフトハンザの航空機はこの日、W杯本番前の合宿地オマーン・マスカットへ飛び立った。

 ルフトハンザは発表文で、「フライトに割り当てられたエアバス(Airbus)A330型機には『多様性が勝つ』という特別なデザインを加え、世界に明確なメッセージを発信する」と述べた。

 カタールはW杯開催の準備を進める中で、外国人労働者の扱いや、女性とLGBTQ(性的少数者)の権利に対する姿勢などに厳しい目が向けられてきた。カタール側は怒りの反論を行っており、13日には地元メディアが一部の西側諸国の「高慢さ」を批判した。

 ドイツでは最近、1部リーグのバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)やボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)、ウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)など主要クラブのファンが組織したグループが、大会のボイコットを呼び掛けるなど、カタールにW杯の開催権を与えたことへの批判を繰り返している。(c)AFP