【11月10日 AFP】8日に投開票された米中間選挙の上院選で、メディア各社は9日、南部ジョージア州では民主・共和両党の候補がいずれも当選に必要な票数を獲得できず、12月の決選投票に進む見通しになったと報じた。同州の結果は、上院の主導権を左右する可能性がある。

 同州の上院選には、民主党から黒人牧師の現職ラファエル・ウォーノック(Raphael Warnock)氏(53)、共和党からはアメリカンフットボールの元スター選手ハーシェル・ウォーカー(Herschel Walker)氏(60)が出馬。ウォーカー氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の支持を得ているが、ドメスティック・バイオレンス(DV)や経歴詐称の疑いの他、婚姻関係にない女性に子どもを産ませたり、過去の恋人2人の妊娠中絶費用を負担したりしていたとの疑惑が浮上していた。

 CNNNBCは、両氏ともに得票率が50%に届かず、12月6日の決選投票実施が確実となったと報じた。上院選は9日の時点でも複数の重要州で大勢が判明せず、民主・共和両党の接戦が続いており、ジョージア州の結果は議会の主導権争いにおいて極めて重要となる。(c)AFP