【11月9日 AFP】米アリゾナ州の一部地域で中間選挙用の投票集計機に不具合が生じ、関係者が対応を迫られる一幕があった。同州は、2020年の大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が僅差で敗れたのを受け、選挙結果を否定する動きの震源地となっていた。

 同州マリコパ(Maricopa)郡では、223か所の投票所のうち5分の1で不具合が発生した。同郡の選挙管理委員会のビル・ゲイツ委員長は、投票用紙は厳重に保管され、選管の中央施設に送られて集計されると説明。公正な集計への影響は出ないと強調した。

 一方、ジョージア州コブ(Cobb)郡では、事務手続きミスから、不在者投票を希望していた一部の有権者に投票用紙が送付されたのが投票日前日となった。

 同郡当局者によると、1000人超の有権者が影響を受けた。そのうちの一部は別の方法での投票を選択。残りについては、投票日当日の消印があれば、郵送での投票が有効とされることになったという。

 また有力紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によれば、テキサス州ハリス(Harris)郡では、投票所の門が閉まっていたり、長い列ができていたり、投票集計機が稼働していなかったといった事例が数件あった。

 同郡の選管関係者によると、ある投票所では60台の投票集計機のうち3分の1が稼働せず、有権者は長蛇の列をつくらなければならなかった。午前中には復旧したという。(c)AFP