【11月9日 CNS】全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)によると、中国の9月の乗用車販売台数は192万2000台に上り、前年同月比で21.5%増となった。1~9月の販売台数は1487万5000台で、前年同期比2.4%増。自動車取得税の減免政策が導入され、予想以上に販売台数の改善が続いている。

 9月のドイツ系メーカーの販売シェアは21.0%、日系は17.7%で、米国系は10.7%。

 9月の新エネルギー車(NEV)の販売台数は前年同月比82.9%増の61万1000台に上り、過去最高を記録した。トップ3は、比亜迪汽車(BYD)の20万973台、テスラ(Tesla)中国の8万3135台、上汽通用五菱汽車(SAIC-GM-Wuling Automobile)の5万2377台。1~9月の販売台数は387万7000台で、前年同期比113.2%増となった。比亜迪汽車、長安汽車(Changan Automobile)、奇瑞汽車(Chery Automobile)、吉利汽車(Geely Automobile)などのシェアが大幅に増加した。

 乗用車の輸出も上昇している。9月の輸出は前年同月比85%増の25万台で、NEVの輸出が18.4%を占めた。1~9月の輸出は159万台で、6割増となった。中国の乗用車輸出は2020年まで約150億ドル(約21兆9855億円)で推移していたが、今年に入り爆発的に増え、今年1~8月で314億ドル(約46兆229億円)に達している。

 輸出車両の平均価格は2018年の1万2900ドル(約189万円)から今年8月には1万8900ドル(約277万円)に達した。輸出の伸びは、ユーロに対する人民元の急速な上昇も関連している。9月の1ユーロ(約146円)は6.92元に相当し、前年比で9%上昇した。

 中国乗用車協会によると、中国メーカーの技術的進歩に伴い中国製NEVが欧州市場に進出。比亜迪汽車は日本などの海外市場に拡大を図っている。(c)CNS-成都商報/JCM/AFPBB News