11月11日の中国ネット大セール「ダブルイレブン」 夜更かし防止で開始時間変更
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【11月8日 CNS】中国で毎年恒例の11月11日のネットショップ大セール「双11(ダブルイレブン)」が、昨年までの11日午前0時スタートから11日午後8時スタートに変更される。消費者が夜更かしする必要がないようにとの配慮からだ。
ダブルイレブン(中国語で「双十一」)とは、数字の「1」が並ぶ11月11日が「寂しい独り身」のイメージがあることから、独身の若者が「自分へのご褒美」として買い物を楽しむ、eコマース各社が開催する割引セールだ。最近は独身層に限らない一大セールに発展した。
例えば、大量購入には割引があり、大手eコマースプラットフォームの京東(JD.com)は、プラットフォーム上に出店している各店舗での合計購入額が299元(約6098円)ごとに50元(約1019円)の割引を提供する。eコマースプラットフォームの天猫(Tmall)も、合計購入額300元(約6118円)ごとに50元の割引を提供する。
「最低価格保証」も付与される。購入後、プラットフォーム上でさらに安価な商品を見つけた場合、ワンクリックで最初の購入金額と最安値との差額が返金されるという内容だ。
また、環境に配慮した「緑色消費」も推奨されている。消費者が温暖化ガス排出量の少ない商品を購入した場合にポイントなどで還元する取り組みだ。
さらに、今年のダブルイレブンでは、eコマースプラットフォーム各社ともに若い起業家を重視しており、2000年以降に生まれた世代の協力店が100万社近く今年から参加を予定している。
中央財経大学(Central University of Finance and Economics)の中国インターネット経済研究院の欧陽日輝(Ouyang Rihui)副院長は、「各プラットフォームはダブルイレブン期間中に(出店してくれる)小売業者を引き付けるために多くの支援策を準備している。参加した業者や個人はここでデジタルビジネスの手法を学び、採用していくだろう」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News