【11月7日 AFP】オランダ当局は、国立公園で人に接近しすぎる若いオオカミが出没しているため、ペイント弾を発射し、近づかないよう教える計画だ。

 オランダ中央ヘルダーラント(Gueldre)州は1日、「デ・ホーヘフェルウェ(Hoge Veluwe)国立公園のオオカミ1匹がここ数週間、ハイキングや観光に訪れた人に近づく事態が発生している」と明らかにした。「おそらく若いオオカミだ。ペイント弾を使って、人間に慣れることを防ぎ、距離を取ることを学ばせる考えだ」としている。

 地元メディアによると、少なくとも30メートル以内には近づかないよう教える計画。

 オランダではオオカミは保護対象となっており、脅したり狩りをしたりするには特別な許可が必要。ヘルダーラント当局は許可を取得済みで、近くペイント弾の使用に踏み切るとしている。

 オランダでは現在、オオカミの群れが四つと単独個体が11匹いると推定されている。(c)AFP