【11月1日 AFP】英国政府は10月31日、感染が広まっている鳥インフルエンザの大流行を防ぐため、イングランドを対象に、飼育下にある家禽(かきん)などの鳥類を11月7日からすべて屋内に移すよう命じた。

 英首席獣医師のクリスティン・ミドルミス(Christine Middlemiss)氏は、イングランド各地の農場などで鳥インフルの感染例が急増しており、今年は「過去最大の流行」が起きる恐れがあると説明。サフォーク(Suffolk)とノーフォーク(Norfolk)、そしてエセックス(Essex)の一部で既に出されていた屋内飼育命令をイングランド全土に拡大し、「当面の間」維持するとした。

 欧州本土では鳥インフルにより数百万羽の野鳥が死に、感染拡大防止のためにさらに数百万羽が当局により殺処分されており、家禽類の輸送制限も行われている。

 今回の命令は、イングランドのみが対象となる。スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは独立した保健政策を取っているが、過去にイングランドで同様の措置が講じられた際には追随していた。(c)AFP