【10月4日 AFP】南アフリカ南部ケープタウン近郊ボルダーズ(Boulders)ビーチで8月中旬以降、絶滅の恐れがあるケープペンギン28羽が、鳥インフルエンザにより死んでいる。

 ケープタウンから約20キロ離れたサイモンズタウン(Simon's Town)に位置するボルダーズビーチはケープペンギンのコロニーとなっており、約3000羽が生息している。

 南アフリカ沿岸鳥保護財団(SANCCOB)の臨床獣医師デビッド・ロバーツ(David Roberts)氏は28羽について、鳥インフルにより死んだか、安楽死させたとAFPに語った。

 SANCCOBは南アフリカ国立公園管理局(SANParks)と共に、鳥インフルに感染した個体が他にいないか確認している。感染拡大を防ぐため、防護服を着たレンジャーが毎日見回りをし、症状が出ている個体をコロニーから隔離しているという。

 SANParksによると、南アフリカでは昨年5月に鳥インフルエンザが確認されており、さまざまな海鳥が影響を受けている。

 ケープペンギンは、国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト(Red List)」に掲載されている。(c)AFP