【10月31日 AFP】ロシアは30日、同国がウクライナ産穀物の輸出合意の履行停止に踏み切った理由としている黒海(Black Sea)艦隊への無人機攻撃について、破壊した無人機の残骸を回収したと発表した。また、無人機は「穀物回廊」の民間船から発射された疑いがあると主張した。

 無人機攻撃は29日、ロシアが2014年に併合したクリミア(Crimea)半島のセバストポリ(Sevastopol)の港湾一帯で行われた。同国国防省は、「複数の海洋無人機が『穀物回廊』の安全地帯内を航行していた」と説明。そのうち1隻は「ウクライナの港から農産物を輸出するため、同国またはその背後にいる西側諸国が用船した民間船のうちの1隻から」発射された可能性があると述べた。

 また、無人機の残骸を海中から引き揚げたところ、「カナダ製の航行モジュール」が見つかったとし、軍の専門家が現在調査中としている。

 ロシア軍はさらに、無人機攻撃はウクライナ側が英軍事専門家の支援を受けて計画したものだと非難。無人機1隻の「航行受信機」のデータを調べたところ、「(ウクライナ南部)オデーサ(Odessa)近辺の海岸から」発射されていたことが分かったとした。

 ロシア軍は、「無線電信員」として当直に当たっていた黒海艦隊の水兵1人が29日未明にセバストポリ方向に航行する「未知の」無人機を発見し、上官に「直ちに報告」したことで無人機を破壊できたとして、この水兵に政府から勲章が授与されたことを明らかにした。(c)AFP