【10月28日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、2季連続のドライバーズ選手権制覇を果たしたとはいえレッドブル(Red Bull)の「マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)時代」と呼ぶのは時期尚早だと考えている。

 昨季は最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)の最終周でフェルスタッペンに追い抜かれ、歴代最多8回目のタイトル獲得を逃したハミルトンは、フェラーリ(Ferrari)がレッドブルの牙城を崩し、流れを変える可能性があると示唆した。

 今季は2007年のF1デビュー後初めて1勝も手にしていないハミルトンは、フェルスタッペンとレッドブルの1強時代だと言うのは「時期尚早」だとコメント。「もし来年も彼らが圧倒的な強さを見せつけたら、そのときはイエスだ。だけど予選を通して速いのはフェラーリの方だ」と指摘し、「シーズンの大半において、おそらくフェラーリの方が良いパフォーマンスをしている。今彼らに必要なのはレースペースを上げることで、そうすれば匹敵するようになる」と述べた。

 その一方で、「自分たちはもっと大きなステップを踏み、もっと厳しい坂を上らなければならないが、不可能ではないことを願っている」とも語った。

 フェルスタッペンは前週、年間優勝7回のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏と同4回のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)に並ぶ、シーズン最多13勝を達成。今週末の第20戦メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2022)では、その記録更新を目指す。(c)AFP