【10月25日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は24日、英国の与党・保守党党首に選出され、首相に就任する見通しとなったリシ・スナク(Rishi Sunak)元財務相(42)に祝意を表した。

 スナク氏は、アジア系英国人として初めて英国の首相となる。インド人の妻アクシャタ・ムルティ(Akshata Murty)氏は、同国IT大手インフォシス(Infosys)の共同創業者の娘。

 モディ氏はツイッター(Twitter)に、「おめでとう! 英首相就任後には国際的な課題について緊密に連携することを楽しみにしている」と投稿した。貿易などの分野での関係強化にも言及した。

 スナク氏はイングランド南部サウサンプトン(Southampton)で生まれた。両親は東アフリカ出身、祖父は英領インド時代の北部パンジャブ(Punjab)の出身。

 一方、妻ムルティ氏の資産は推定約7億米ドル(約1000億円)。一般的な英国民が生活費の高騰に直面する中、スナク氏にとって厄介な問題となっている。

 ムルティ氏はここ数年、インフォシス株で多額の配当金を得ているが、英国では「非居住者」のため、収入の一部は課税対象外。4月には、この問題をめぐってスナク氏が非難されたため、外国で得た自身の収入について英国で税金を納めると表明した。

 ムルティ氏は「規則で求められているからではなく、自らそう望むからだ」とツイッターに投稿。決定については「インドで生まれ、市民権、実家があり、居住しているという事実は変わらないが、私は英国も愛している」と説明した。(c)AFP/Simon STURDEE