【10月25日 AFP】サッカー元フランス代表MFのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏は24日、カタールの人権問題や移民労働者への待遇をめぐってW杯カタール大会(2022 World Cup)をボイコットすべきだという声が上がる中、「論争は忘れてサッカーに集中する時」だと述べた。

 仏パリにあるグレバン(Grevin)ろう人形館で自身のろう人形のお披露目イベントに出席した50歳のジダン氏は、「フランスにとって素晴らしい大会になることを願っているが、私がカタールに行くかどうかはまだ分からない」とコメントした。

 カタールが開催地に選ばれてから10年以上の論争を経て、来月20日に開幕が迫っているW杯について問われたジダン氏は、「とにかくサッカーを見たい全てのファンのために」今は競技に焦点を当てるべきだと話した。

 両親や妻、子どもとこのイベントに出席したジダン氏は「いずれにせよ、何を言ってもそれが十分なものだったり、事実だったり、正しかったりするわけでは絶対にない」と付け加えた。

 地元開催となった1998年のW杯でフランスを優勝に導いたジダン氏は、カタールW杯招致の大使を務めていた。

 2010年にカタールがW杯の開催国に選ばれた際、ジダン氏は「とてもうれしい」と述べていた。(c)AFP