【10月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は22日、チームが昨シーズンの予算制限を超過していたことについて、違反を不正と表現したマクラーレン(McLaren)のザック・ブラウン(Zak Brown)代表の言葉はショッキングだと話し、同代表を批判した。

 国際自動車連盟(FIA)は2週間前、レッドブルが新たに設定された1億4500万ドル(約214億円)の年間予算制限を昨年超過していたと公表。これを受けてブラウン代表はFIAとF1上層部に書簡を送り、財政規則に対する違反はすべて「不正に当たる」と述べた。

 ホーナー代表はこれに激しく反発し、ブラウン代表と並んで行った米国GP(United States Grand Prix 2022)予選前の記者会見で、チームは「絶対に、断固として」ルール違反による恩恵は受けていないと強調した。

 ブラウン代表の書簡に対する見解を問われると、「同じ競技に携わる仲間から、不正と非難されて非常に失望している。詐欺的な活動という非難はショッキングだ」と答え、「事実や細部に関する知識もないのに、そうした非難ができるというのは極めてショッキングだ」と話した。

 一方のブラウン代表は、予算上限をめぐる議論に対して「一般的な反応」を意図しただけだと主張している。

「私が書簡で示したのは、あるチームが上限以上を使ったのなら、何らかのアドバンテージを得るだろうだし、上限はルールで、F1の他の技術的ルールと何ら変わりはないということだ」

「やったのか、やっていないのかという見方はしていないし、どこのチームにも言及していない。一般的な反応として、支出制限時代に入った中で、誰かがそれに違反したのなら、そこに何らかの影響が生じたと考えられるということだ」

 レッドブルは現在FIAと交渉を行い、何を違反として、また適切な処分として受け入れるかの合意点を探っている。処分は罰金や、ポイント剥奪になる可能性がある。(c)AFP