【10月22日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は21日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)におけるレースディレクターの交代制廃止の他、雨に見舞われた今季第18戦日本GP(Japan Grand Prix 2022)で憂慮すべき出来事があったことを受けての競技規則見直しを発表した。

 レースディレクターに関する変更は、レースコントロールの一貫性に欠けるとして不満を募らせていた多くのドライバーから促されていた。交代制は、昨季最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)で物議を醸した判断をめぐり当時同職を務めていたマイケル・マシ(Michael Masi)氏が解任されたことをきっかけに導入されていた。

 またFIAは、2週間前の日本GPでのレースを再確認し、多くの重要な変更を決定。今後は事故の際にセーフティーカーの後方に全てのマシンが整列してから回収車両を出動させることや、短縮レースでのポイント配分に関する規則の文言修正などが盛り込まれた。

 今年の日本GPでは、1周目にフェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)がクラッシュし、回収車両が出動。これにより、サーキット上では多くのドライバーが重機による危険に気づかないまま蛇行することになった。

 FIAは当日のレースを見直した結果、回収車両を出動させるのは状況的に早すぎたとも付け加えた。(c)AFP