【10月21日 AFP】ロシア大統領府は21日、高官の息子を含む複数のロシア人が、制裁逃れやロシア軍需企業への違法な技術販売の疑いで、米国の要請により欧州で相次いで拘束されていることを非難した。

 ロシア政府は前日、シベリア(Siberia)中部クラスノヤルスク(Krasnoyarsk)地方知事の息子アルチョム・ウス(Artyom Uss)氏が、米国の要請により今週、イタリア・ミラノ(Milan)の空港で拘束されていたことを確認。また17日にはドイツでも、別のロシア人が米国の要請で拘束されていた。

 こうした事態を受け、大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は「われわれは断固としてこれに反対し、ロシア人拘束のこの種の慣行を非難する」とした上で、政府は拘束された国民を守るため「可能な限りのあらゆること」を行うと明言。外交団による介入も示唆した。

 米司法省は19日、ロシア人5人を含む個人10人以上を、米国の重要な軍事技術をロシアに輸出するための「違法計画」を理由に告発したと発表していた。(c)AFP