【10月20日 AFP】スイス検察は20日、不正支払いの疑惑で起訴された国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)前会長(86)と欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)前会長(67)に無罪が言い渡されたことを受け、判決を不服として控訴したと明かした。

 ブラッター氏とプラティニ氏には今年7月8日、同国連邦刑事裁判所の審理で無罪判決が下されていた。検察側は執行猶予付き禁錮1年8月を求刑していたものの、この主張は裁判所に退けられた。

 プラティニ氏は1998~2002年、ブラッター氏の顧問を務めていた。不正疑惑は、FIFAが2011年、当時UEFA会長だったプラティニ氏に対し行った200万スイス・フラン(約3億円)の支払いをめぐるもので、大規模な捜査が2015年から6年間にわたり行われた。

 詐欺と文書偽造などの罪で起訴された両者だが、ブラッター氏は横領や不正なマネジメント、プラティニ氏はこれらの犯罪に関与した罪にも問われていた。(c)AFP