【7月9日 AFP】スイス南部ベリンツォーナ(Bellinzona)の連邦刑事裁判所は8日、不正支払いの疑惑をめぐり詐欺罪などで起訴された国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)前会長(86)と欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)前会長(67)に無罪判決を下した。

 プラティニ氏は1998~2002年、ブラッター氏の顧問を務めていた。不正疑惑は、FIFAが2011年、当時UEFA会長だったプラティニ氏に対し行った200万スイス・フラン(約2億8000万円)の支払いをめぐるもので、大規模な捜査が2015年から6年間にわたり行われた。

 検察は両氏を詐欺と文書偽造などの罪で起訴し、執行猶予付き禁錮1年8月を求刑。だが裁判所は、詐欺行為が完全に立証されていないとして、検察側の主張を退けた。

 プラティニ氏は「1回戦は勝利した」と言明。不正疑惑は自身の失脚を狙ったものであると示唆した。(c)AFP/Coralie FEBVRE