【10月20日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は19日、燃料価格の上昇に対処するため、米エネルギー企業に対して原油の増産を要請した。

 米国では、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で燃料価格が高騰し、経済を脅かすとともに、中間選挙を3週間後に控える中で有権者の怒りを買っている。

 バイデン氏は、先に宣言していた戦略石油備蓄(SPR)からの1億8000万バレル放出のうち、最終回となる1500万バレルの追加放出を発表。これが「市場の安定化と価格の下落」につながるとした。

 だが同時に、「われわれは責任ある形で自国産の原油を増産する必要がある」とも述べ、米石油業界に国内生産量の増加を要請。増産は、クリーンエネルギーへの移行を進めるという自身の公約に沿った形で行うことが可能だとした。(c)AFP