【10月15日 AFP】独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)は14日、サッカーアルジェリア代表の新しい練習用シャツのデザインをめぐるモロッコとの対立が解消されたと明らかにした上で、今回の論争に関しては遺憾に思うと述べた。

 アルジェリア代表の新しい練習用シャツにはモロッコの陶器デザインによくみられる「ゼリージュ」という幾何学模様が施されており、これが「モロッコの文化的遺産」を盗用しているとして、同国政府は先月、アディダス社にシャツの使用禁止を要求した。

 モロッコの青年・文化・通信省の代理を務めるムラド・エラジュティ(Mourad Elajouti)弁護士は、シャツの模様は彩り豊かなモロッコのデザインから「着想を得た」ものだとして、2週間以内に取り下げるよう求めていた。

 アディダス社はこの日、同省との協議で論争が「前向きな解決」に向かい、アルジェリア代表が試合前のウオームアップで着用しているシャツも取り下げられないことになったと公表。「モロッコの人々と職人に対して深い敬意を表するとともに、今回の論争を遺憾に思う」と述べた。

 エラジュティ弁護士はこのニュースを歓迎し、今回の問題によって「われわれの文化的遺産とモロッコ人の職人が先祖代々受け継ぐノウハウの重要性」が強調されたと語った。

 しかし、アディダス社にとっては新たな問題の兆しがある。アルジェリアの地元メディアによると、同国サッカー連盟(FAF)は同社に不満を示しており、契約の打ち切りを考えているという。

 アディダスの広報担当者は、メディアの推測に関するコメントは控えると述べた。(c)AFP