【10月11日 AFP】スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は10日、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)について、FCバルセロナ(FC Barcelona)と完全移籍で合意したと発表した。契約は2026年までとなる。

 グリーズマンは2019年にアトレティコから1億2000万ユーロ(約169億3000万円)の移籍金でバルセロナに渡ったが、同チームでは難しい時間を過ごし、2021年8月にローン移籍でアトレティコに復帰していた。

 アトレティコがSNSに投稿した動画の中で、グリーズマンは「再加入したときから望んでいたことだからとてもうれしい。アトレティコに残り、監督やチームメート、スタジアム、ファンと共にこのクラブにいることを楽しむために、できるだけのことをした」とコメント。「これは僕なりのファンへの敬意だ」と話した。

 地元メディアによれば、31歳のグリーズマンは自身の契約を完全移籍に切り替えるため、バルセロナ時代からの減給に合意したという。

 昨季はディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督の構想の中で重要な役割を担ったグリーズマン。しかしアトレティコは、グリーズマンがある一定の試合数を超えてプレーすれば発生する4000万ユーロ(約56億4000万円)の買い取り義務を避けようとし、今季は途中出場がほとんどだった。

 それでも、W杯カタール大会(2022 World Cup)の開幕が近づき、グリーズマンが出場機会の増加を求める中、アトレティコとバルセロナは新たな契約について交渉を実施。アトレティコは新契約の詳細について明かしていないが、バルセロナのジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は「2000万ユーロ(約28億2000万円)プラス出来高の400万ユーロ(約5億6400万円)」とコメントしている。

 グリーズマンはアトレティコで公式戦300試合以上に出場し、144得点をマークしている。(c)AFP