【10月11日 AFP】ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は10日、隣国のリトアニア、ポーランド、ウクライナがベラルーシの「過激派」をテロ攻撃のために訓練していると主張した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の盟友であるルカシェンコ氏はこの日、ウクライナがベラルーシへの攻撃を計画していると主張し、ロシアとの合同部隊を展開する計画を発表。その後、軍幹部との会合で、「ベラルーシの過激派に国内で破壊工作やテロ攻撃を行わせ、軍事的反乱を組織させるための訓練がポーランド、リトアニア、ウクライナで行われており、直接的な脅威になっている」と発言した。

 この3か国はベラルーシと国境を接しており、うちリトアニアとポーランドは欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟している。

 同氏はまた、米国やEUがベラルーシからの逃亡者を「政治勢力」にするために保護しており、「破壊分子への支援を大幅に増やし、西側国境での状況を悪化させて国境に第二戦線を開くことを計画している」と主張した。

 ベラルーシは、同盟国のロシアに経済的にも政治的にも依存している。ルカシェンコ氏は、ロシア軍がウクライナへの侵攻を開始する数か月前、軍事演習を理由に同軍の入国を許可していた。(c)AFP